人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

資金協力に感謝、返礼でオンライン講演(天文台の本間所長)

投稿者 : 
tanko 2022-7-29 11:30

写真=パソコンの画面越しに寄付者と交流を深める本間希樹所長

 国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹所長は27日夜、同観測所が実施したクラウドファンディング(CF、資金調達活動)の返礼の一つである「オンライン講演」に臨んだ。予想を上回る多くの協力にあらためて感謝の意を伝えながら、ブラックホール(BH)研究について解説したほか、聴講者からの質問も受け付け交流を深めた。
 CFは4月20日から6月17日まで実施。若手研究者らの研究資金等を調達するのが目的で、同天文台が公式にCFを行うのは初めてだった。当初目標は1000万円としていたが、5月12日に達成。最終的には3023万円余りの協力を得て終了した。
 希望者に対して贈られる返礼品は、寄付額によって内容が異なる。所長講演は5万円以上を寄付した70人余りが対象。対象者にはあらかじめ日時が伝えられ、オンライン講演を行う会議システムのアドレスが送付されていた。
 本間所長は「皆さんの強力なサポートに感謝している」と謝辞。BH研究について分かりやすく解説した。オンライン講演は8月7日も同一内容で行う。
 一部返礼品は特注生産のため、製品が完成次第発送。50万円以上を寄付した人が対象の本間所長による観測所案内ツアーは秋ごろに予定している。
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