人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

宇宙へ高める好奇心(胆沢図書館で銀河ゴマ作り)

投稿者 : 
tanko 2022-7-26 11:20

写真=銀河ゴマ作りなどが行われた胆沢図書館のイベント

 奥州市立胆沢図書館(千田布美夫館長)の夏休みワークショップイベントはこのほど、胆沢文化創造センターのエントランスホールで開かれた。講師は、ブラックホール(BH)撮影の国際プロジェクトメンバーで天文学者の田崎文得さん(36)。市内小学生が銀河の話を聞き、田崎さん考案の「銀河ゴマ」作りを楽しみながら、宇宙への好奇心を高めた。
(千葉伸一郎)

 イベントは「回れ回れ銀河ゴマ!!宇宙のしくみを知ろう〜ブラックホールと天の川〜」と銘打ち開催。市内小学生と保護者ら25人が参加した。
 田崎さんは千葉県出身で、BH撮影に成功した国際プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ」のメンバーで、国立天文台水沢VLBI観測所の電波望遠鏡などを活用した東アジアVLBI観測網プロジェクトにも参加している。
 現在は半導体製造装置メーカー・東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ(株)(本社・山梨県)に所属。江刺岩谷堂の同社東北事業所などで装置開発に携わりながら、業務の一環として同観測所で天文学研究も行っている。
 イベントでは田崎さんが、銀河にまつわるクイズも織り交ぜながら講話。太陽系が属する天の川銀河の中心部にあり、今年5月に撮影成功を発表した巨大BH「いて座A*」についても紹介した。
 講話に続き、CDやボルトねじ、画用紙などを使い銀河をイメージした「銀河ゴマ」作りを指導。児童たちは、思い思いに色付けしたりシールを貼ったりしてカラフルに仕上げた。
 胆沢の市立南都田小2年の藤田楓さん(7)は「楽しかった。銀河ゴマはピンクや紫、水色や黄色に塗り、回したらきれいだった」と笑顔を見せた。
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