人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC実現へ支援と啓発(奥州市推進連絡協が本年度事業計画決める)

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tanko 2022-8-10 11:00

写真=奥州市ILC推進連絡協議会の本年度総会

 奥州市ILC推進連絡協議会(会長・倉成淳市長、会員64団体)の本年度総会は9日、市役所江刺総合支所で開かれた。2021(令和3)年度事業報告を承認したほか、ILC実現に向けた支援や啓発活動を実施する2022年度事業計画などを決めた。
(河東田ひかり)

 あいさつで倉成市長は、ILCを巡る動きを示し「国際的な議論の行方を注視しながら、関係機関とのさらなる連携協力の下、実現に向けた支援と啓発活動を展開していく」と述べた。
 同協議会は本年度、ILC計画に関する情報提供や会員拡大の取り組みなどを推進していく。市は小学校3校と中学校7校への出前授業や市立水沢図書館での企画展、JR東北新幹線水沢江刺駅構内にある南岩手交流プラザのILCコーナーのリニューアルなどを行う。
 出席者からは「ILC計画に疑問を投げ掛ける人や知らない人、反対者もいる。市民らと一緒に、じっくり考えるような場を設けてはどうか」との意見があった。事務局は「引き続き市民の理解が得られるような活動が必要。意見を参考に、今後検討したい」と応じた。
 総会終了後、岩手大学の成田晋也教授が「ILCの最近の動向と東北地方での取り組み」と題して講演した。
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