人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC実現へ誘致活動、時間要しても継続(奥州市議会一般質問で市長)

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tanko 2022-2-2 10:50
 小沢昌記奥州市長は1日、北上山地が有力候補地とされている素粒子実験施設・国際リニアコライダー(ILC)誘致活動について、本年中とも見込まれていた準備研究所(プレラボ)設置の見通しが立っていない現状を認識しつつ「関係諸団体と連携し、時間がかかってでも北上山地への誘致実現に向け、引き続き取り組んでいく」との考えを示した。
 同日の市議会定例会一般質問で、佐藤郁夫氏(無会派)の質問に答えた。今月20日、文部科学省のILC有識者会議がプレラボ設置を時期尚早とする「議論のまとめ」の内容を示して以来、小沢市長がILCについて公式見解を述べるのは初めて。
 議論のまとめでは、素粒子物理学が果たす役割やILCで行おうとする研究の学術的意義は認められた。一方で、当該分野の研究者が提案しているプレラボの設置については、関係国が支出する経費分担の見通しなどが立っていない状況下で進めることに難色が示された。
 有識者会議は状況が進展しない理由について、日本誘致が前提で話が進んでいることがあるとし、サイト(建設場所)に関わる問題は切り離し、当該分野の技術開発を進めるべきだと助言した。
 さらに研究者のみならず、奥州市や経済団体をはじめとした誘致団体も関係する事柄として、国民理解や普及の在り方、手法についても見直すべきだとの指摘もあった。
 小沢市長は「さまざまな意見があるのは、これまでもこれからも同様だと思う。しかし、ILCを知れば知るほど人類発展に欠かすことができない施設であるとの思いを強くしている。運動を着実に進めていくことが何よりも大切だ」と述べた。
 議論のまとめは、文言等の修正を経て後日、最終決定版が報告される予定だ。
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