人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC有識者会議「前向き意見もあった」(達増知事が所見述べる)

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tanko 2022-1-27 9:30
 北上山地が有力候補地とされている素粒子実験施設・国際リニアコライダー(ILC)計画について達増拓也知事は26日、県庁で開かれた定例記者会見で、文部科学省のILC有識者会議終了を受け「社会的好影響や社会・政府全体で取り組んでいくべきではないかという、前向きな意見もあった」と所感を述べた。
 有識者会議は今月20日に最終会合が行われた。昨年夏から実施してきた計画の進展状況や準備研究所(プレラボ)設置などに関する議論の成果物として公表する「議論のまとめ」の内容について意見を交わした。
 「議論のまとめ」では、研究意義や技術的課題に対する一定の成果は認めるものの、独仏英3カ国政府機関が財政的に難色を示しているなど、今後の見通しを明確にするような大きな進展が見られていないと指摘。研究者側が今年中にも設置するシナリオを描いていた準備研究所(プレラボ)について、時期尚早であるとの見解を示し、技術開発とサイト(建設地)が絡む問題をいったん切り離すよう提言した。日本の誘致前提にこだわった現状の推進方法や、地域住民を含めた国民理解の在り方についても再検討するよう求めた。
 県はILC計画を推進する素粒子物理学者らの意見を取り入れながら、経済団体、北上山地周辺自治体などとも連携し、北上山地誘致実現を前提とした取り組みを展開。専門部署である「ILC推進局」を設置し、関連事業を展開している。
 達増知事は「今現在、日本政府として何も正式に決めていないということを踏まえ、現状での対応という方向に話がまとまってきているが、その中でもILCの可能性やメリットが一定程度確認された。政府決定やその前提となる外国政府間とのやりとりが進んでいけば、それに沿った形で認識も変わっていくと思う。県としては、ILCが前進していく方向で努めていきたい」と述べた。
 「議論のまとめ」は、文言等の修正などを経て後日公表される見通しだ。
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