人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

東京五輪聖火 胆江駆ける(奥州は天文台水沢が出発点)

投稿者 : 
tanko 2021-6-19 11:00

電波望遠鏡を背に、北緯度8分線を横切る聖火ランナーの本間希樹さん=水沢星ガ丘町

 東京五輪の県内聖火リレーが18日、胆江2市町をはじめとする本県内陸部の自治体で行われた。奥州市では水沢市街地で公道も使って実施。沿道には多くの市民や小中学生、幼児らが詰め掛け、ランナーを応援した。金ケ崎町では、トヨタ自動車東日本岩手工場のほか森山総合公園陸上競技場を1周。地元の児童生徒がエールを送った。新型コロナウイルスの広がりが深刻な盛岡市では公道を使ったリレーが中止されるなど、感染症対策を優先した今大会の聖火リレー。県内での全日程を終えた。

 奥州市内のリレーは、水沢星ガ丘町の国立天文台水沢キャンパスの電波望遠鏡前が始点。同キャンパスを拠点としている水沢VLBI観測所の所長、本間希樹さん(49)が第1走を務めた。
 和太鼓が鳴り響く中、午前10時42分にスタート。120年前、国際緯度観測のために設定された北緯39度8分のラインを横切り、奥州宇宙遊学館前を目指した。
 初代所長・木村栄の胸像が見守る前で、第2走の村岡康仁さん(39)=奥州市=が持つトーチに聖火を移す「トーチキス」が行われた。さらにトーチを天体望遠鏡に見立てて空を眺めるポーズを取るなど、天文台ならではの演出も見せた。
 県外在住のランナーも交えながら、聖火は市役所前の大手通りへ。第7走者の並木徳仁さん(48)=川崎市=から聖火を引き継いだのは、今リレー本県最高齢ランナーの大崎ミオさん(90)=奥州市。両目に障害があるため、孫の青木望実さん(29)=埼玉県=が伴走役を務めた。
 JA岩手ふるさと大手通り支店南側の路上から後藤伯記念公民館前まで、250m余りの道のりをしっかりとした足取りで進み、5分足らずで走破。笑顔でゴールに到着した大崎さんは「恥ずかしいけれど頑張りました。ありがとうございました」と沿道に集まった市民らに応えた。
 福島県郡山市から駆け付けた大崎さんの孫、新沼丈さん(26)は「元気に完走してくれれば、それだけでありがたいこと」。小沢昌記市長は「大崎さんの健脚がしっかりと聖火をつないでくれた。市民の皆さんも大崎さんにならい、笑顔で長生きしてほしい。コロナ対策を万全にし、五輪を楽しんで」と呼び掛けた。
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