人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

「宇宙の歩き方」本間流で(金ケ崎図書館で観測所長講演)

投稿者 : 
tanko 2021-7-18 9:40

写真=来場者の好奇心を刺激した本間希樹所長によるトークイベント

 金ケ崎町立図書館で17日、国立天文台水沢VLBI研究所の本間希樹所長によるトークイベント「宇宙の歩き方」が開催された。来場した約30人を前に、本間所長が分かりやすくかみ砕いた表現で宇宙に関する講話を展開。天文学の知識を深めるとともに、好奇心や創造性を育む機会とした。
 県南広域振興局と同天文台が取り組む「宇宙×ILC」事業の一環。ブラックホールなど、独創的かつ世界的な研究に取り組んでいる本間所長の講話を通して利用者の好奇心を刺激し、科学への興味関心を喚起することを目的とした。
 本間所長はまず、自身が所長を務める研究所を紹介。VLBIという言葉を解説する際には視力検査を例に用いた。「VLBIとは離れたところに設置した電波望遠鏡を複数使い、望遠鏡の視力を大きく上げようという仕組み。日本にある4カ所の望遠鏡を用いるとその視力は約10万という数値になる。視力1の人が見える視力検査の記号を、10万分の1に縮めても見えるということ」と分かりやすく解説した。
 その後「宇宙の歩き方」という題に合わせて、家の中にいても楽しめる宇宙旅行を紹介した。国立天文台ホームページから無料でダウンロードできる「MITAKA」というソフトを活用。プラネタリウムと同じように星空を見ることができるほか、宇宙旅行の名の通り地球を飛び出してさまざまな視点から天体を観測できる。
 ブラックホールの研究や今後の課題についても解説した。ブラックホールの写真を見せたあとで奥州市内で作られているお菓子の画像を映し「ブラックホールはドーナツに例えられることが多いが、自分はイチゴ大福の方がふさわしいと思う」などユーモアあるトークを展開して来場者を楽しませた。
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